「自立生活センターラピタ」(旭川・佐藤祐代表)は、インクルーシブ読書感想文コンクールへの応募を呼び掛けています。コンクールは茨木県の「自立生活センターほにゃら」が企画し、ラピタが共催しています。ラピタは、どんなに重度の障がいがあっても、地域で生活できるように支援している団体です。

 課題本は『わたしが障害者じゃなくなる日』(海老原宏美著・旬報社)です。海老原さんは重度の障がいがありながら、介助者のサポートを受けて地域で自立生活をしており、二〇一六年に東京都女性活躍推進大賞を受賞しました。受賞に際し、都知事宛に書いた手紙をもとに執筆したのが、この本です。

 応募対象は、小学校中学年(三、四年生)と高学年(五、六年生)の二部門です。

 原稿用紙を使用し、縦書きで自筆のこと(何らかの理由で自筆が難しい時は、理由を添えワープロでも可)。中学年は千二百字以内、高学年は千六百字以内です。

 原稿用紙一行目に題名、二行目に学校名・学年・氏名を記入(字数には数えない)。応募票に必要事項を明記し、作品の一番上に添付して、右肩綴じを。応募票は、ほにゃらのホームページからダウンロードできます。

 最優秀賞は二部門各二点(賞状と三千円の図書カード)、優秀賞は同各四点(賞状と二千円の図書カード)などです。

 審査員は、渡辺一史さん(作家・「こんな夜更けにバナナかよ」の著者)、一木玲子さん(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)、田中悠輝さん(映画監督・作品「インディペンデント リビング」)、山本奈緒子さん(全国自立生活センター協議会事務局長)の四人です。

 課題本はほにゃらが、旭川市内の五十五の小学校と市内五図書館、東川町内の四小学校、東川町せんとぴゅあⅡに寄贈しています。また市内の書店でも販売(定価千五百円・税抜き)しています。

 作品の送付と問い合わせは、自立生活センターほにゃら(〒305―0005 茨木県つくば市天久保2―12―7アウスレーゼ一階、TEL029―859―0590、FAX 029―859―0594、HP http://www.honyara.jp/incl.html)へ。