北海道中小企業家道北あさひかわ支部の青年部「あらぐさ会」(渡辺千晃代表)の設立三十周年を記念する式典と講演会、祝賀会が八月二十四日、アートホテル旭川で開かれた。

 同会は、一九八九年十月、三十歳代、四十歳代の若い経営者十一人が呼び掛け人となり、若手らしい自由な発想で活動しようとスタートした。

 渡辺代表は、「会を立ち上げ、活動を築き上げてきた先輩たちをあおぐ気持ちを込めて、記念品として“せんす”を贈ることにしました」とユーモアを交えて挨拶した。

 歴代の代表七人に、渡辺代表から感謝状が贈られた。設立に関わった一人、馬場芳弘・太田硝子店会長は「十一人は、踏み付けられても、たたかれても、雑草のように強く、立ち上がるんだというコンセンサスがあり、その思いを込めて命名しました。三十年の間に、このような立派な会にしていただいたことに心から感謝します」とお礼の言葉を述べた。

 記念講演は、「大人を元気にする」を掲げて、自己実現のための習慣形成トレーニング「喜働力塾」を全国で展開し、『成功する社長が身につけている52の習慣』などの著書がある、シンプルタスクの吉井雅之社長が『永続的繁栄の組織づくり』と題して話した。関西弁で、歯切れよく、分かりやすく経営者としての“当たり前”について解説する講演に、約百五十の出席者はメモを取りながら聞き入った。

 祝賀会には、全道七支部はもとより、奈良や熊本の青年部の代表らが出席。津軽三味線・菅野優斗の演奏などを楽しみながら親交を深めた。