障がい者の自立生活を支援する「自立生活センター」を運営する旭川の佐藤祐(たすく)さんと長崎の山口和俊さんの二人が「これが自立生活」と題し、インターネット中継で語り合う催しが二十七日(金)午後六時半から、東川町共生サロンここりん(東町一)で行われます。佐藤さんが「障がい者の自立生活とは?」を伝えるため定期的に開いている『たすくゼミナール』の一環です。

 山口さんは、ながさき自立生活センターこころ代表。二〇一〇年、西南学院大学卒。先天性プレクチン欠損症により、表皮水泡症と筋ジストロフィー症という二つの障がいを持って生まれました。小学校から大学まで地域の普通学校に通学。一三年に気管を切開し、二十四時間の人工呼吸器ユーザーとなりました。一六年から長崎市で自立生活を開始。一七年に自立生活センターを立ち上げました。

 佐藤さんは、自立生活センターCILラピタ代表。一九八〇年、稚内市生まれ。幼稚園は地元の子どもたちと一緒でしたが、脳性まひの障がいがあり、小・中学校は旭川養護学校で学び、療育センターでの施設生活。岩見沢高等養護学校では寄宿舎生活を送りました。九八年、親元から稚内北星学園大学へ。二〇〇二年札幌で自立生活を始め、一一年、東川町に移住。一四年、旭川に自立生活センターを立ち上げました。

 医療的ケアを含め、地域で生活するには何が必要なのか、どのような社会を目指しているのか、二人がそれぞれの思いを真っ向からぶつけ合います。

 山口さんの日常生活を撮った「和さんの一人暮らし」も上映されます。

 入場無料。問い合わせは、サロンここりん(TEL82―2666)へ。