産業用ヘンプ国際会議「ASACON2019」が十一日(金)から十三日(日)まで、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)国際会議場を中心に開催されます。北海道ヘンプ協会(HIHA・菊地治己代表理事)の主催です。

 ヘンプは、日本では麻薬に指定されているTHC(テトラヒドロカンナビノール)成分をほとんど含まない、産業用大麻のことです。衣服などの繊維製品や断熱材、内装材などの建築資材、食品など多種類の製品の原料となる農作物で、ヨーロッパでは新たな産業を形成するまでになっています。

 HIHAはヘンプの普及啓発活動や国・道への要請活動、栽培免許の取得支援、海外品種の導入支援などの活動に取り組んでいます。

 菊地代表理事は「HIHAは日本で唯一のEIHA(ヨーロッパ産業用大麻協会)の準会員として、欧米や中国など、ヘンプ先進国との国際交流に取り組んできました。これまで交流してきた国内外の皆さんの協力を得て、日本初のヘンプに関する国際ビジネス会議を旭川市で開催することになりました。高齢化が進む日本は健康で快適な生活になくてはならないヘンプ商品の良さを伝え、輸入によってヘンプ商品の国内流通を増やす強力なキャンペーンが必要です。この会議では『日本のヘンプ開国キャンペーン』を開始します」と開催目的を語っています。

 会議にはフランスや中国、イギリス、オランダ、インド、オーストラリアなどから、ヘンプの研究者や種子・育種会社の企業家ら十数人が参加し、講演などを行います。

 プログラムや参加費は次の通りです。

 ・十一日 午後零時~五時半、公開講演会(参加費は無料)=「安心・安全なフランスのヘンプ品種」をテーマに、フランスの育種会社のクリフトファー・フエブリエ社長が講演。他六人の講演もあります。夕方から懇親会(参加費一万円)。

 ・十二日 午前九時~午後五時、専門部会(参加費・一般は二万円、HIHA会員は一万円、昼食代を含む)=HIHAの菊地代表理事ら七人による講義。参加企業六社によるプレゼンテーション。

 ・十三日 現地視察(参加費・有料[料金と詳細については事務局へ])=旭川市周辺の研究所、農家、観光施設を見学。

 参加申し込みは、ASACON公式サイト(http://asa-con.jp/)から。ヘンプ製品展示販売会への出店はASACON事務局(info@hiha.jp)へ。