日本の慰安婦問題に焦点を当てたドキュメンタリー映画『主戦場』(二〇一九年・百二十二分)の上映会が十二日(土)、旭川建設労働者福祉センター(サン・アザレア、六ノ四)で行われる。市民グループ「チーム今だから」の主催。

 日系アメリカ人の映像作家、ミキ・デザキが、慰安婦問題をめぐる論争について、櫻井よしこ(美しい日本の憲法をつくる国民の会共同代表)、ケント・ギルバート(タレント・弁護士)、杉田水脈(自民党衆議)、渡辺美奈(女たちの戦争と平和資料館事務局長)、吉見義明(歴史学者)、中野晃一(上智大教授・政治学者)、ユン・ミヒャン(韓国挺身隊問題対策協議会代表)、パク・ユハ(『帝国の慰安婦』著者)ら、この論争の中心人物約三十人を訪ねて回るドキュメンタリー。

 この映画については、四月二十日に全国で公開が始まった直後から、出演した保守系論客から「だまされた」と抗議の声が上がり、六月にはケント・ギルバートら六人が原告となって、デザキ監督と配給会社の東風を相手取り、上映差し止めと、合計千三百万円の損害賠償を求める訴訟が起こされている。

 一方のデザキ監督は会見で「(出演者は)撮影、収録した映像、写真、音声などを私が自由に編集することに合意する合意書、承諾書に署名した」と述べている。
 慰安婦たちはいわゆる“性奴隷”だったのか。 強制連行はあったのか。日本政府の謝罪と法的責任は――。

 上映は、①午前十時、②午後一時、③午後四時、④午後七時の四回。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)。大学生・障がいを持っている人五百円。高校生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園・TEL25―3169)で扱っている。予約もできる。