「鉄道の日」の十四日、JR富良野線西神楽駅で辺別(べべつ)太鼓保存会(藤田安樹子代表)による太鼓の演奏が行われた。同駅の開業百二十周年を祝い、同日に運行を開始した観光列車「紫水(しすい)号」の停車を歓迎しようと、西神楽地区中央市民委員会(成澤弘会長)が企画した。

 旭川―富良野間を往復する日帰りツアーの往路、西神楽駅での停車時間は約十五分。同保存会の八人がオリジナル曲「辺別本流米太鼓」など四曲を披露。駅ホームには地域住民ら五十人以上が集まり、乗客四十人と一緒に力強い太鼓の音を楽しんだ。

 同保存会は創立二十五周年。演奏した中学二年生の藤田咲希さんと三島咲希さん(共に14)は、小学校一年生のときに太鼓を始めた。駅ホームでの演奏は初めて。「足場が砂利で大変でしたがうまくできました」(藤田さん)、「ちょっと間違ったけれどうまくできました」(三島さん)と笑顔だった。