現代詩の全国公募賞、小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会(橋爪弘敬会長)のメンバーが二十三日、常磐公園にある小熊秀雄の詩碑で草取り作業をした。

 例年は、小熊(一九〇一―一九四〇)の戸籍上の誕生日九月九日に近い日に、運営委員たちが作業をしているが、今年は雨のためこの日に延期された。

 橋爪会長ら六人が参加。時期が遅くなったせいか、碑の前は雑草がびっしり。公園を管理する公園緑地協会の職員も手伝って、約一時間かけて雑草を取り除いた。

 旭川で新聞記者として活躍した小熊の詩碑が、市民有志によって建立されたのは、小熊賞が創設される前年の一九六七年のこと。

 碑には「ここに理想の煉瓦を積み/ここに自由のせきを切り/ここに生命の畦をつくる/つかれて寝汗掻くまでに/夢の中でも耕さん」という小熊の詩の一節が刻まれた銅板がはめ込まれている。

 今年、碑の前に小熊の足跡を紹介するプレートが設置された。