市立東鷹栖中学二年の武田明大(ともき)君(14)が二十五日、あさひかわ新聞で職場体験学習を行った。

 武田君は「ニュースにとても興味があり、将来新聞記者になりたいと思っている」と、あさひかわ新聞を選んだ理由を話した。記者と一日行動を共にした。

 最初に市議の上野和幸さん(64)を訪ねた。元中学校教諭の上野さんは、クウェートの日本人学校に勤務していた二十九年前、イラク軍がクウェートに侵攻した湾岸戦争が起こった。上野さんから、家族五人でクウェートから脱出した様子を聞いた。その後、市議会の本議場を見学。議会事務局の職員から説明を受けた。

 次に常磐公園の常磐館にある旭川文学資料館を訪ねた。学芸員の沓澤章俊さん(55)が、企画展示室で行われている「旭川詩人クラブ詩画展」や常設展示室の旭川ゆかりの詩人・小熊秀雄や今野大力らについて説明し、熱心に耳を傾けた。

 午後は、半世紀近く北海道の女性を取材・執筆し、『北海道女性史研究』を主宰する高橋三枝子さん(95)を訪ねた。高橋さんは元朝日新聞の記者だった。高橋さんからは「新聞記者になろうという強い気持ちを持ち続ければ、絶対に記者になれます」と励ましを受けた。

 武田君は「今日はとても参考になりました。どの職場体験より面白いものだったと思います」と笑顔で話した。