農業に従事する女性の視点から将来の農業について話し合う「農業女子ファームミーティング」が十月二十八日、神楽公民館で行われた。

 市農業委員会の五人の女性委員が実行委員となった。農業委員は三十七人。うち五人が女性というのは他委員会と比べ、その割合は多く、女性の役割は大きいという。

 「農業は『食』を支え、『命』を守る大切な職業です。かつてはきつい労働とされてきましたが、現代社会では機械化が進み、女性のアイデアが活かせるようになり、女性の視点が一層大切になっています」と参加を呼びかけたところ、三十、四十歳代を中心に市内全地域から十三人が出席。合わせて十八人が二つのグループに分かれて話し合った。

 話題は「子育てと農業」や「畜産経営」「農業と福祉の連携・障がい者間の役割分担」「第六次産業」「給水の苦労と大切さ」「機械とメンテナンス」「余った野菜の使い道」など多岐にわたった。
 話し合いは一時間半にわたって行われた。参加者からは「次回があるなら、ぜひ参加したい」との声が上がり、互いに連絡先を交換する姿も見られた。
 側面からミーティング開催をサポートした農業委員会事務局の担当者は、「農業は地域に根ざした仕事ですが、居住地域を越えた交流の機会が得られにくい面があります。今回、広く女性農業者の交流の一助となったフォーラムは大きな意義がありました」と手ごたえを感じている。