第二十五回日本管楽器合奏コンテスト全国大会が十七日、東京・尚美バリオホールで開催される。高校S部門(三人~十五人編成)に、旭龍谷が二年連続で出場する。昨年は優秀賞だった。今年は最優秀賞グランプリ賞(文部科学大臣賞)を目指して全国のステージに挑む。

 日本音楽教育文化振興会の主催。S部門のほか、A(十六人~三十五人)、B(三十六人以上)の三部門で中学生と高校生、部門分けのない小学生の各年代で日本一を競う。

 大会は、演奏した曲をCDに録音して予選審査会に提出し、出場校が決まるシステム。S部門には十六校が出場する。
 旭龍谷はモーツァルトのセレナーデ組曲の中にある「グラン・パルティータ」を楽曲に選んだ。「十三管楽器のためのセレナーデ」と呼ばれ、七楽章からなる、演奏に約五十分を要する曲だが、少人数で演奏できるようにアレンジし、約七分にまとめた。

 吹奏楽部は、一昨年三月の日本打楽器コンクールアンサンブル部門金管打楽器三重奏で銀賞を受賞した実績を持つ。今年は、八月の北海道高校吹奏楽コンクール旭川地区予選で金賞を受賞したものの、全道大会出場校には選ばれなかった。その悔しさを胸に今回のコンテスト出場を目指した。

 全国出場が決まってから、音を安定して出せるように、全員でハーモニーバランスを取って演奏することを心がけてきた。また外部講師を招いて指導を受け、レベルアップを図ってきた。

 部員の一、二年生二十二人の中から十三人で編成する。二年連続の出場となる、バスクラリネット担当の伊東菜月さん(二年)は「基礎に力を入れて練習してきました。今年は一番になりたいです」と張り切る。

 全国大会での演奏は十三番目。昨年も大会を経験しているホルン担当の北村玲羽部長(二年)は「それぞれに課題はありますが、昨年のリベンジを目指して、メリハリをつけて演奏をしてきます」と意欲を語る。

 顧問の藤島裕明教諭は「メリハリのある演奏ができるようになってきました。淡々とした曲なので、龍谷らしさを出して伸び伸びと演奏し、一番を狙わせたい」と期待する。