ドキュメンタリー映画『人として暮らす』(二〇一六年、韓国、六十九分)と『たむろする男たち』(二〇一五年、フランス、五十五分)の上映会が二十三日(土)と二十四日(日)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で行われます。

 まちなかぶんか小屋のドキュメンタリーナウⅦ・特集「『隣』までの距離――他者と共に住まう」の第二弾。まちなかぶんか小屋の映画部のメンバーが、毎回、話し合いを重ねながら上映作品を決めています。

 「小冊子を楽しみにしてくれているお客さんも結構いるんですよ」と話すのは、同部の滝本幸大さん(29)。同部では、映画を見る人が作品についてより深く理解できるように、メンバーそれぞれがコメントを寄せた小冊子を自主制作して配付しています。

 『人として暮らす』は心身の障がいなどから生活困窮者となった人たちの願いを、『たむろする男たち』は故郷を離れて生活する出稼ぎ労働者の思いを描いた作品です。両作品ともに、山形国際ドキュメンタリー映画祭で受賞しています。

 滝本さんは「例えば移民の話でも、彼らの行動の裏にある国家間の歴史的背景など、知らない部分がたくさんあります。彼らを、ただ出稼ぎの外国人労働者として捉えるのではなく、『他者』として向き合い、どうすればその距離が縮められるか、そして、多様化していく社会の中で、『隣』にいる彼らとどのように暮らしていけるかを考えていきたい。映画を見たお客さんにも考えるきっかけになれば」と話しています。

 上映は、『人として暮らす』が二十三日①午前十時②午後四時、二十四日③午後一時④同七時の四回、『たむろする男たち』が二十三日①午後一時②同七時、二十四日③午前十時④午後四時の四回です。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)、二本セット券は千八百円(要予約)、会員・学生は二百円引き。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で取り扱っています。座席数は各回三十席です。

 問い合わせと予約は、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX23―2801、メール bunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。