平年より十四日遅い初雪が降った一日、市内の土木・建設業者らでつくる旭川除排雪業者ネットワーク協議会(飯野雅司会長)の安全大会が、関係者ら約二百八十人が参加して、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)で開かれた。

 飯野会長は「協議会を設立し三十年を経過した現在、人手不足やオペレーターの高齢化、除雪機械の更新などの課題を抱え厳しい状況にありますが、除排雪作業は安全を最優先に無事故で遂行しなければなりません。安心で安全な道路を確保することは、社会貢献にもつながります。三月末まで二十四時間体制で、決められたルールで、安全最優先の原則を守り、無事故で作業に取り組みましょう」と挨拶した。

 市土木部の熊谷好規部長は「昨冬は十二月末から一月初めにかけて六十四㌢の雪が降り、除排雪作業に影響が出ました。今冬はその反省を踏まえ、諸課題に取り組みます。若手オペレーター育成のため、免許取得の補助金制度や住宅前除雪はモデル地区を設定し、地域の住民に取り組んでもらうなど、制度の見直しを行いました。除排雪作業に当たっては安全に対する意識を再確認していただき、事故のないよう業務をお願いしたい」と述べた。

 全市の市民委員会で組織する市総合除雪連絡協議会の井田友三会長は「市民委員会として、路上駐車や道路への雪出しを完全になくし、地区内で空き地があれば、排雪のために借地をするなどの協力をしていきたい。今年も事故のないよう除雪作業に当っていただきたい」と協力を約束した。

 この後、市土木部土木事業所の担当者や、旭川中央・東警察署の交通課長、道警備業協会の山田知央・旭川副支部長が、安全な業務遂行のための注意事項について説明し、最後に安全宣言をして大会を終えた。