国際ソロプチミスト旭川(鷲塚紀子会長)が九日、ときわ市民ホール(五ノ四)で「夢を拓く茶話会・女子中高生のためのキャリアサポート」を開催した。

 ソロプチミスト旭川が所属する国際ソロプチミストのアメリカ連盟が行っている取り組みの一環。この日、旭川農業高校と旭川実業高校、旭川明成高校の三校から、一~三年生までの女子生徒十八人が参加した。三校は同クラブとフレンドシップを結んでおり、茶話会への参加は五回目。

 女性が社会的・経済的に自立することを目的に、同クラブの会員が講師として自身の経験談を語り、茶話会で意見を交わす内容だ。

 鷲塚会長は「夢はきっと実現できます。実体験を聞く中から、何かをつかんで欲しい」と挨拶した。

 古美術商の伊藤誌麻さんが、「アイヌ生活民具を後世に伝えて」と題し、仕事への取り組み方や苦労話を語った。伊藤さんは「三十年前、結婚して初めて古美術の仕事をすることになったが、何も知らないので、本と現物を照らし合わせたり、先輩の話を聞いたりと勉強の毎日だった。北海道ウタリ協会の依頼でアイヌの生活民具を集めるようになった。一年で二十五万㌔も走り、新車のボンネットから煙が出たこともあった」と体験を振り返った。

 その後、同クラブの会員も加わり、六人ごとのグループになってケーキを食べながら感想などを話し合った。

 農業高校一年生の石崎星(せら)さん(16)は「アイヌのことは、あまり興味がなかったけど、お話を聞き、アイヌのことを少し知ることができて、関心を持つことができまた」と話した。