旭川市の児童生徒が参加する「子ども議会」が十六日、市議会の本会議場で開かれた。市と市教育委員会の主催。

 子どもたちの市政に対する理解や関心を深める目的で、四年に一度実施しており、今回が四回目。小学五年~中学三年の二十人が参加した。

 本会議は、議長に選出された坂田穣(じょう)くん(光陽中二年)の進行で行われた。子ども議員は「学校給食について」「自習スペース充実について」「スポーツクリニックの開催について」など、自身の体験に基づいた視点からそれぞれ質問。西川将人市長ら市の幹部が答弁した。

 日隈(ひぐま)悠斗くん(東五条小六年)は、今後起こりかねない大規模な自然災害について「災害に強いまちにするために、どのような取り組みをしていくのか」と質問。表憲章副市長は「正解はなく、何が最善かを常に考えて動かなければならない。地域や市、道、国が手を結び、全体で強化していく必要がある」と答えた。

 最後に西川市長は「みなさんの真剣な姿を見て、とても嬉しく、そして頼もしく感じました。これからも様々なことに関心を持ち、主体的に取り組んでもらいたい」と講評した。

 三年前にも参加したという國見亮太くん(東明中三年)は、「相手に自分の思いがしっかり伝わるように心がけて質問しました。緊張しましたが、西川市長が目を合わせて聞いてくれて、安心して話せました。北海道第二の都市として、もっと元気で明るい旭川になれば」と笑顔で感想を話した。