大規模火災で正殿などが焼失した沖縄・首里城再建に向けて、旭川龍谷高の生徒会(伊藤遥香会長)とインターアクト部が十一月二十九日、コープさっぽろ東光店(市内豊岡一ノ五)で募金を呼び掛けた。

 同校二年生は見学旅行で沖縄を訪れ、十月三十日の早朝に首里城を見学。その翌日未明に火災が発生した。見学した生徒たちから「復元に向けて募金活動に取り組みたい」と声が上がり、生徒会が中心になって、十一月十六日の学校行事「報恩感謝の日」から校内で募金を呼び掛け始めた。校内での募金活動は現在も続けられている。

 広く市民にアピールしようと企画したコープでの募金活動には、生徒会七人、インターアクト部二人の二、三年生九人が参加。三人一組になって店内の三カ所に立ち「首里城復興のため、献金活動を行っています。ご協力をお願いします」と来店する人たちに約一時間半、募金を呼びかけた。

 生徒会の伊藤会長(三年)は「首里城を見学した最後の学校が旭龍谷の二年生でした。ご縁を感じて活動を始めました。私達が卒業しても、首里城が復興するまで、学校全体で活動を続けていきます」と話した。

 同校はユネスコスクールに加盟していることから、ユネスコを通じて沖縄県に寄付をする予定だ。