ジャパンホリデートラベル(本社・大阪、呉煜康社長)と旭山動物園(坂東元園長)が協働して、同園をテーマにデザインしたラッピングバスが、六日から運行をスタートした。

 同社は、インバウンド専門の旅行会社。アジア圏を中心に日本国内のツアーを企画提供している。月に五千~六千人、年間で二万五千人以上の訪日観光客が、同社のツアーで旭山動物園に来園している。呉社長は「このバスの運行を機に、より多くの人が旭山動物園を知り、月に一万人以上が来園してもらえるようになれば」と話す。

 ラッピングのデザインは、左右の側面でそれぞれ異なり、右側はアザラシやペンギンが水の中で泳いでいる写真を用いて夏をイメージしたデザインに、左側は冬をイメージして、雪の中のホッキョクグマやペンギンのお散歩の写真などを配したデザインだ。使用している写真はすべて同園が提供している。

 坂東園長は「道中も含めたすべてが旅の思い出になります。このバスで移動すれば、動物園に来る前からワクワクできるでしょう。園の中でも満足してもらえるよう、より一層動物たちの魅力を発信していきたい」と話した。

 また、同バスの初運行について呉社長は「乗客から実際の声はまだ聞けていないが、出発時にたくさん写真を撮っていたので、楽しんでもらえていると思う」と感触を話した。また今後、利用客が増加すれば、バスの台数も増やしていく考えだという。

 バスは四十五人乗りで、現在は一日一行程のみの運行。現状は、ツアー予約時にバスの指定はできない。