火災で焼失した沖縄・首里城の再建を応援しようと募金に取り組んだ旭川龍谷高の生徒会(伊藤遥香会長)が、昨年十二月二十四日、旭川ユネスコ協会(林朋子会長)に集めた十万千七十四円を寄付した。

 昨年十月、同校の二年生が見学旅行で首里城を訪れた翌日未明、火災が発生した。見学した生徒たちから「復元に向けて募金活動に取り組みたい」と声が上がり、生徒会が中心になって校内で募金活動を始めた。また、学校に近いコープさっぽろ東光店(市内豊岡一ノ五)でも生徒たちが店内に立って、募金を呼び掛けた。

 同校は市内で唯一、ユネスコスクールに加盟しており、ユネスコを通じて沖縄に届けようとこの日の贈呈式となった。

 林会長に目録を手渡した伊藤生徒会長は、「募金をしてくれた年配の方が『あなたたちのような若い人が、日本を変えていくのだから頑張ってね』と声をかけてくださり感激しました」などと報告した。

 林会長は「青年の思いが行動になって、地域社会から賛同者が増えたのだと思います」とお礼の言葉を述べた。

 生徒会は今後も募金活動を続けて、今年の見学旅行で沖縄を訪れた際に募金を届けたいとしている。