市教育委員会は一月二十日、創立七十周年の記念事業として、市内全ての小学生に「あさっぴー折り紙メモ」一万四千五百八十部を寄贈した旭川印刷製本工業協同組合(植平有治理事長)に感謝状を贈呈した。

 同組合は、一九五〇年に現在の形になって今年で七十周年。三十四社が加盟している。

 植平理事長は「低学年から高学年までの小学生みんなに使ってもらえるものは何かと考えました。何でも書けるメモのようなものが欲しいという声や、折り紙にしたらどうかという意見などを総合してこの形にしました」と折り紙メモ発案について説明した。メモは、二十㌢×二十㌢、白・赤・青・黄・緑の五色が各十枚つづりになっている。

 黒蕨(くろわらび)真一教育長は「このような小学生に喜ばれるものを寄贈いただきとてもありがたい。あさっぴーが表紙なので、愛着もわくはず」と感謝の言葉を述べた。

 植平理事長は「よく七十年続いたなと思います。紙の文化が徐々に縮小してジリ貧の業界ですが、ここまで支えてもらった旭川に少しでも還元していける組合としてあり続けたい」と話した。

 また、同組合は同日、旭川中央署を訪れ、記念事業の一環として安全運転啓発ポスター(A2サイズ)二種類各三百枚を寄贈した。

 ポスターは、事前に同署の意向を聞いて、「高齢運転者に対する注意喚起」と「飲酒運転・ながら運転(携帯)・あおり運転の禁止」の二種類を製作。旭川方面本部管内の警察署などが活用する。

 「記念事業として役に立てることはないかと中央署に打診したことがきっかけで、今回の話になりました」と植平理事長。

 同署の鳥潟俊夫署長は「記念事業で交通安全に目を向けていただき、本当にありがたい。幅広い年齢層に内容が伝わりやすいポスターができました」と感謝した。