旭川市民劇場の二〇二〇年の年間ラインナップが決まった。一九七一年創立の会員制の観劇団体。全ての運営を会員の手で行っている。会員になると年六回演劇を鑑賞できる。

 今年最初の二月例会は、「てがみ座」の『燦々』。いま、演劇だけでなく映画やドラマ、小説などで大活躍の長田育恵が率いる劇団。旭川初登場の舞台だ。

 江戸の後期。鬼才の絵師・葛飾北斎の娘お栄は、父親の代作もこなし、枕絵も描いてきた。だが本物の絵師になりたいと肝を据えたとき、女である自分を受け入れ、見つめなくてはならないと痛感する。折しも、出島からシーボルト一行が江戸に来て、北斎工房に大量の絵を発注する。北斎の異才を受け継ぎ、後に『夜桜美人図』などを描くお栄(葛飾応為)の青春期の物語。

 六回の例会は次の通り(いずれも一日目が午後六時半から、二日目が午後一時半から。会場は市公会堂)。

 ▽二月例会 二十六日(水)、二十七日(木)てがみ座『燦々』▽四月例会 こまつ座『イヌの仇討』三月三十一日(火)、四月一日(水)▽六月例会 前進座『ひとごろし 喜劇一幕』十日(水)、十一日(木)▽八月例会 加藤健一事務所『煙が目にしみる』六日(木)、七日(金)▽十月例会 劇団民藝『送り火』二十一日(水)、二十二日(木)▽十二月例会 テアトル・エコー『八月の人魚たち』八日(火)、九日(水)。

 入会金は二千円、月会費は一般二千五百円、大学生千円、中・高生五百円。

 問い合わせは、事務局(市内三ノ八緑橋ビル一号館二階・TEL23―1655)へ。