原発廃絶を願う人たちが自主的に集う「金曜広場」が、二十一日(金)で四〇〇回目を迎える。二〇一二年六月二十九日に始まった活動は、毎週金曜日午後六時から、四条買物公園で行われている。

 金曜広場に初回から参加しているのが、元旭工高教諭の清水次幸さん(77)。清水さんの知人が、東京の総理官邸前で毎週金曜日に開かれる原発反対の集会を目にして「旭川でもやりたいね」と、酒の席で話したのがきっかけで始まった。初回は、清水さんと知人二人の、三人だけだったが、現在は十人前後が定期的に参加している。

 活動は、主催者をたてず、各自が自主的に集い、来た人たちが自由に対話する。拡声器などで訴えるのではなく、あくまで街角で知人と出会い、立ち止まって話すというスタイルだ。

 道外や海外からの観光客が立ち寄り、激励してくれることもあるという。

 清水さんは「吹雪などの悪天候だったり、元日もありました。私が来れなかったのは、自分の病気と孫が熱を出した時の二回だけです。“継続は力なり”の言葉を信じ、何かの形になるまでこれからも立ち続けます」と話している。