『9年目の3・11』がこども冨貴堂(七条買物公園)のギャラリーキッズで開催中だ。

 発生から九年を迎える東日本大震災。道内で活動する作家十二人の思いが込められた絵画やイラスト、写真、陶器などの作品が展示されている。

 イラストレーターの三井ヤスシさんは、震災後に長野県から妻の故郷・旭川に家族で移住した。発生当時、生後三カ月半だった娘にお乳を飲ませる妻を描いた。

 三井さんは「当時の報道で、避難する福島の若い母親と生まれたばかりの赤ちゃんの様子を見ました。その後、被災地の母乳から放射性物質が検出されたと知り、母親の気持ちを察して胸が苦しくなりました。その赤ちゃんも今春で娘と同じ小学四年生。母親の不安と悔恨は拭えただろうか? 赤ちゃんは元気に成長しているだろうか? 自分の家族と、福島の母子とを重ねて描きました」とコメントを寄せている。

 十五日(日)まで。営業時間は午前十時~午後六時(最終日は午後四時まで)。

 問い合わせは同店(TEL25―3169)へ。

 また同展は、鷹栖町図書室(北一ノ三 鷹栖地区住民センター内)に巡回して、十七日(火)から二十九日(日)まで開かれる。開室時間は、午前九時半から午後六時まで(土日祝日は午後五時まで)。月曜休室。

 問い合わせは同図書室(TEL87―2486)へ。