「絵本のぶひ原画展」が開催されている、こども冨貴堂(七条買物公園)のギャラリーキッズで二十八日、作者の永井利幸さん(56)の講演と手遊びの会が開かれた。親子連れなど、十五人ほどが参加した。

 永井さんは一九六三年、名寄市生まれ。当麻町母子通園センターの開設・運営に携わり、療育指導員として乳幼児・学齢児の発達支援や子育て支援を行っていた。九八年に新風舎えほんコンテストで優秀賞を受賞。二〇一七年に当麻町役場を退職し、絵本を自費出版した。

 永井さんは「今回、原画を展示している『のぶひ』は『ぶひ』の続編。もともと発達障がいなどの子どものために作ったものです。子どもが認識したり興味を持ちやすい丸い形をメインに描いています」と話した。

 「大人と触れ合うことは、子どもの発達に大きく関わります。手あそびはたくさんのレパートリーがなくても大丈夫。同じものを大きな声や身振りでやったり、小さな声でやってみたりとアレンジするだけで、十分子どもたちは楽しんでくれますよ」と話す永井さんと、参加者は一緒に「はじまるよ」や「かなづちトントン」などを歌いながら、手や体を動かして楽しんだ。

 展示はきょう三十一日(火)午後四時まで。入場無料。問い合わせは、同店(TEL25―3169)へ。