新型コロナウイルス感染症の拡大で緊急事態が宣言され、外出やお店での飲食の自粛が求められている。あらゆる場面で動くことが抑制される状況だ。

 三・六街は静まり返り、どこの飲食店もお客が激減。文字通りの存亡の危機にある。

 そんな先行きに灯りは見えない中で、仕事でストレスがたまる社員や家に閉じ込められる家族のために使ってほしいと、西山坂田電気(西山仁社長・市内豊岡十二ノ二)が全社員四十五人に特別支援手当を支給した。

 西山社長が発案し、テイクアウトや飲食店で家族で食事をしてもらおうと、妻帯者に二万円、独身者には一万円、今春入社した新入社員にも五千円の現金を手渡した。

 また、西山陽一会長が、コロナ対策第二弾を準備しているという。「緊急事態宣言で、外食は控えろということなので、今回は社員と家族にマスクを配ることにしました。前回は一人十枚だったが、今回はもう少し多く配りたいと思っています」と話している。

 同社では、コロナ対策として、毎日社員に体温測定を義務付けるとともに、社内に空気清浄機を複数台設置して、塩素除菌に努めている。