「旭川ライブハウス大作戦」に参加するカジノドライブ(七条買物公園)は、ウェブショップとユーチューブチャンネルを開設し、ドネーション(寄付)付きオリジナルグッズの販売や動画配信を行っている。

 コロナ禍で、全国的に休業を余儀なくされているライブハウスだが、「今をしのぐだけではなく、これから先、ライブハウスがどうやって生き延びていくかを考えることが重要」と、代表取締役の菅原謙さん(43)は話す。「今後コロナウイルスが収まったとしても、完全に客足が戻ることはないでしょう。これからのライブハウスは、集まって音楽を楽しむだけの場ではなく、SNSや動画配信などで積極的に素早く、情報を発信していかなければならないと思っています。その一環として、ライブの様子をリアルタイムで配信できるような設備を整えているところです」と、菅原さんは今後の動きを模索している。

 開設したユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC6s30bnFecECibMH6s0hs4g/featured)では、ライブの配信以外に、アーティスト同士のコラボレーション動画や、旭川で活動するアーティストの紹介などを行う予定。活動の幅を広げるため、チャンネルの登録者数、千人を目指している。

 また、ウェブショップ(https://casinodrive.thebase.in/)で販売しているグッズは、同店のロゴが入った手ぬぐい(二千円)やマグカップ(同)など全六種類で、このようなグッズを販売するのは今回が初めて。どれも旭川市内のデザイナーなどに協力を仰ぎ、新たに作られた品々だ。商品を購入することで直接、同店の応援が出来る。

 菅原さんは「先の見通しが立たない中、お客さんやアーティストが『支援をしたいがどうしたらいいか』と、いち早く声を上げてくれた。ライブハウスをやっていていいんだ、と励まされました。音楽をプレイする場や文化は、携わる人みんなで守っていかないといけない。アーティスト・お客さん・ライブハウス、それぞれがお互いにバックアップし合うような感覚を共有できたらと思いますね」と話した。