緑の森ガーデンが管理する「癒しの森」(市内末広八ノ八・佐藤秀夫代表)に、「コロナ」退散を願ってアマビエの彫像がお目見えした。

 アマビエは、伝説の半人半魚の妖怪で、海中から光輝く姿で現れ豊作・疫病などに関する予言をすると伝わっている。鳥のようなくちばしを持った顔、鱗(うろこ)がある魚のような体、そして三本足の妖怪は、水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場する。

 アマビエ制作を提案したのは、長内直子・統括マネージャー。佐藤代表はチェーンソーアートの心得があり、直径六十㌢、高さ約一㍍のアカマツの丸太から削り出した。「下川のチェーンソーアートの作家と親交があり、見よう見真似で作った」と謙遜するが、長く垂れ下がった髪や鱗はバーナーで焼き色が付けられ、なかなかの出来栄えだ。

 像をまつる祠(ほこら)の周りも庭園のような雰囲気で、車いすの人もお参りできるようにバリアフリーになっている。この祠がある場所は、「アマビエミンタラ」と名付けられた。カムイミンタラになぞらえて「アマビエが遊ぶ庭」という意味だ。

 「江戸時代にアマビエは疫病退散に御利益があったと伝えられている。自由にお参りしてもらい、写真を撮影して、お守りにしてもらえれば」と佐藤代表は話している。

 問い合わせは、緑の森ガーデン(TEL76―5028)へ。