「神の子池」(変形40号)

 猪熊佳子日本画展「森に誘われて」が十日(水)からギャラリーシーズ(市内旭町二ノ三・久木佐知子代表)で始まる。

 猪熊は一九五八年、京都市生まれ。一九九五年に日本画家の登竜門、山種美術館賞を、二〇一八年には日展特選など数々の受賞歴を持つ気鋭の女流日本画家だ。

 全国各地の里山を精力的に取材し、静ひつな森や、川のせせらぎの中で息づく小さな命たちを、繊細な筆致と豊かな表現力で描き、人気を集めている。

 シーズでの個展は三年ぶり。大雪山系や美瑛の青い池、道東の清里町にある神の子池など、身近な地を題材にした新作など二十五点が並ぶ。

 久木代表は「新緑の季節に相応しい展覧会です。心いやされる、日本の原風景ともいうべき世界を感じていただければ」と来廊を呼び掛けています。

 二十九日(月)まで。午前十一時から午後六時半。火曜休廊。入場無料。