旭川市は三日、人命救護に貢献した土木開発センター(市内錦町十三)の佐藤征樹さん(42)、髙橋克明さん(43)、鹿内興二さん(32)、久保健一郎さん(33)の四人に表彰状を贈った。

 四人は二月十九日午前十一時半ごろ、市内錦町二十一で測量のための除雪作業をしていたところ、「助けて」という声を聞いて周りを確認すると、深さ二㍍ほどの融雪槽の中に転落して動けなくなっている女性(86)を発見。それぞれが手分けをして通報や救助にあたった。

 全身に水がかかって体温も下がり、意識がもうろうとしていた女性を引き上げ、上着などをかけて体温を保持するなどして、到着した救急隊に引き継いだ。救助された女性は、以前と変わりない生活を送っているという。

 消防本部の中農潔消防長は、「みなさんの迅速・的確な対応のおかげで、女性が一命をとりとめることができました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 佐藤さんは「人命がかかっているという状況もあり、全員がとにかく『助けなければ』と、頭よりも先に体が動いていたと思います。日ごろも、ここにもう一人加えた五人のチームで仕事をする機会が多いので、良い連携ができたのかもしれませんね」と笑顔で話した。