神楽岡小学校(三浦礼子校長)で一日、AIRDO(エア・ドゥ)による航空教室が五、六年生を対象に行われた。

 新型コロナウイルス対策として、体育館と特別教室に学年ごとに分かれて集まった児童たちに向けて、整備士やキャビンアテンダント、パイロットがそれぞれの仕事の内容や飛行機について話した。

 「金属で出来ている重い飛行機がどうして飛ぶのか」、「キャビンアテンダントに必要な素質は?」、「一日の仕事の流れ」や乗客として飛行機に乗るだけでは知ることのできない、「乗客が関わらない部分での仕事内容」などを児童たちは興味深く聞いていた。

 最後に設けられた質問コーナーでは「パイロットをしていて怖かった体験は?」や「仕事をするうえで心がけていることは?」など、子どもたちからたくさんの質問が出た。

 社会貢献推進グループリーダーの中村敦夫さん(57)は「十年後にここで授業を聞いた児童が空の仕事に就いて、一緒に働けたら、これほどワクワクすることはないと思います。ですが、まずは自分の将来について、考えるきっかけになって欲しいというのが一番です。自分の夢をかなえるためにはどんな勉強や資格が必要か、いくつの職種があるのか、どんな努力が必要なのか…、そういったことを考え、未来に向かって進んでいく一助になれたらうれしいですね」と話した。

 例年、四十回ほどを予定している同教室だが、新型コロナウイルスの影響で中止が相次いだ。今後は状況を見つつ、リモートでの対応など臨機応変に開催をする予定だという。