春はカタクリの大群落を目当てに大勢の“花見客”が訪れる突哨山で十九日、森に侵入した外来植物の抜き取り作業が行われた。市民でつくる突哨山運営協議会と旭川外来植物研究会が呼び掛けて十人が集まった。

 人為的に海外や他の地域から持ち込まれた外来植物の一部は、在来の生態系に大きな影響を及ぼし、深刻な環境問題を引き起こしている。突哨山でも、オオハンゴンソウ、オオアワダチソウ、フランスギク、ヒメジョオンなどが確認され、これまで三十年近くにわたり、ボランティアの手で駆除作業が続けられている。

 ボランティアの作業には、今春開校した北の森づくり専門学院の学生、杉戸達矢さん(33)、鎌田和希さん(23)、岩井慶太さん(26)の三人も参加した。

 最高気温が三十度を超す中、作業は三グループに分かれて、外来種を見つけては鎌で刈り取ったり、スコップで根ごと掘り起こしたりする作業に汗を流した=写真。

 杉戸さんは「外来種の抜き取りは初めて。手で一本一本駆除するのは慣れない作業で大変でしたが、勉強させてもらいました。また、参加したいと思います」と話していた。