コープさっぽろルミネ東光店(東光一ノ五)で二十三日、「大惣菜化プロジェクト」の売り場が設けられた。

 これまで惣菜はデリカ部門だけで作られてきたが、野菜・肉・魚の三部門の専門性を活かし、新鮮な素材を使った惣菜を作って、販売することにした。三部門ごとに作られた惣菜は、各パートの売り場のすぐ横で販売される。

 このプロジェクトのリーダー・鈴木裕子さんは「それぞれの部門で、新鮮なまま、素材のうまみを生かし、店内で調理して出来立てを販売しています。もちろん、デリカ部門も、三部門とこれまで以上に連携を取りながら、より新鮮な素材の惣菜を提供します」とPRする。

 近年、家族の少人数化や老夫婦の二人住まい、単身者、共働き世帯が増加していることから、ワンパックの容量を少なくし、二百円前後の手ごろな商品も多く揃えている。品数はこれまでの百四十~百五十から約七十品目増え、二百十~二百二十品目になった。

 初日のこの日は木曜日。「ゴーゴーコープデー」で五十五歳以上の来店者は組合員証を提示すると「五%オフ」になる。開店の午前九時前から多くの客が列をなした。比較的高齢の客に人気だったのが、野菜部門の豆腐が入った野菜サラダと、水産部門の魚の煮付け。魚の煮つけのパックが並んだ売り場を覗き込んでいた六十歳代の男性は「美味そうだな」とつぶやいて、カレイの煮付(二百九十八円)を買物カゴに入れていた。

 コープさっぽろでは札幌市内を中心に、すでに十一の店舗で、このプロジェクトを実施している。旭川市内もルミネ店を皮切りにシーナ店(永山三ノ十五)、ツインハープ店(旭神三ノ五)で順次展開していく計画だ。