明成高吹奏楽部の「ご近所で夕涼み ハートフルコンサート」が五日、スガイランドリー(菅井謙敬社長・近文町二十一)の駐車場で開かれ、来場した約百人が高校生の演奏を楽しんだ。

 コンサートには、吹奏楽部の部員十八人が参加した他、同校の美術部員四人が駐車場にチョークアートを描いて会場を盛り上げた。

 コンサートは、顧問の阿部友理子教諭が「昨年の十一月から今日まで人前で演奏することが出来なかったので、このような機会を頂けて本当に幸せです。音楽を通して少しでも温かいものが届けられればと思います」と挨拶して始まった。

 約三十分のミニコンサートは、「宝島」などの演奏の他、手話を用いた「風になる」の合唱、アンコールも含めて全六曲を披露した。近所の住民や部員の保護者、通りすがりに足を止めた人など約百人が夕空に響く音色を楽しんだ。

 コンサートを終えた部長の安喰茉花さん(三年)は「前年の卒業生が抜け、今の態勢になってから初めてのコンサートで緊張したけど、すごく気持ち良く演奏できました。コンサートを通じて、地域の方々と関わる事ができて嬉しかったです」と笑顔で話していた。