谷口農場(東旭川町共栄二五五)が三日から、ミニカップゼリーの新商品を販売している。

 「小笠原パッションフルーツゼリー」と「宮崎西都マンゴーゼリー」の二種で、本州産の食品を主原料にした加工品の商品開発は、同社初の試みだ。日ごろ取引のある会社から、コロナ禍の影響で観光客が激減して、パッションフルーツ(東京都小笠原村)とマンゴー(宮崎県西都市)の生果実の販売が振るわないと、同社に加工品の商品開発の依頼があったという。

 同社が小規模の製造にも対応できるミニカップゼリーの製造ラインを持っていることから、今回の商品化が実現した。同社の小関拓哉専務(39)は、「このような産地連携は、現在のコロナ禍を含め、有事の際のリスクヘッジにもなると思います。全国の産地が協力して、互いに支えあっていけたらいいですね」と話す。

 ゼリーはともに、二二㌘が六個入りで三百二十四円(税込)。同社直売店やオンラインショップのほか、小笠原諸島、宮崎県西都市などで販売される。