東川町にある小西健二音楽堂(東町一ノ十八)が、音楽専用施設としての運用を始めた。

 小西健二音楽堂は、音楽を愛した故小西健二さんの自邸だった建物で、生前、ここでプライベートコンサートが開かれていた。“ウィーンの至宝”といわれるベーゼンドルファーのグランドピアノとチェンバロを備えた建物は、故人の遺志で町に寄贈された。

 これまでは主に宿泊施設として利用されてきたが、“音楽の家”として、個人での音楽練習や仲間との音楽合宿、コンサート、作曲などの創作活動、FM番組の収録など、さまざまな形での音楽活用を想定している。すでに音楽愛好家や家族での“音楽合宿”に使われている。

 料金は、二時間以上六時間未満の場合、一時間当たり千円。六時間以上十二時間までは一回六千円。週末音楽合宿の利用は、一泊二日一万円(一棟貸し・定員五人)。電話で空き状況を確認し、予約する。利用日の六カ月前から予約を受け付ける。施設の利用・運用については、東川町在住の音楽ユニット「ドートレトミシー」がサポートする。

 利用条件や施設詳細などの問い合わせは、東川町・東川スタイル課(担当・長尾さん、TEL82―2111・代表電話)へ。音楽堂の活用状況は、フェイスブック(https://www.facebook.com/konishikenjimusichall/)とインスタグラム(https://www.instagram.com/konishi_kenji_music_hall/)で確認できる。

 なお、ドートレトミシーの定期コンサートは、引き続き音楽堂で開催される。コロナ禍でしばらくオンライン配信のみだったが、八月から人数を限定して音楽堂でも聞けるようになった。次回は九月二十二日(火)。