旭山動物園で十~十六日の七日間、「夜の動物園2020」が開催された。

 今年は「コロナ」の影響で、ナイトウォッチングや抽選会など、例年行っているイベントは中止となったが、親子連れなど延べ五万三千人が訪れた。

 夜間に動きが活発になるシンリンオオカミやシロフクロウ、レッサーパンダなどの施設には多くの人が集まり、普段は見られない動物たちの夜の姿を楽しんでいた。

 また初日の十日には、来園者や市民に向けたサプライズプレゼントとして花火が打ち上げられ、来園者らは足を止め、二百二十五発の花火に見入っていた。

 家族四人で来園した石井彩月ちゃん(4)は、「レッサーパンダがかわいかった。花火も見られて嬉しい」と笑顔だった。

 坂東元園長は「子どもたちが元気に走り回っている姿を見て、改めて動物園を開けて良かったと思っています。花火も多くの方々の協力のおかげで実現することができました。『動物園で花火を見たよね』と、いつもと違う今年の夏が良い思い出として、みなさんの中に残ってもらえたら」と話した。