オーガニックファーマーズ北海道(福山寛人代表)が八月二十二日、旭川デザインセンター(永山二ノ十)の駐車場で有機野菜市を開いた。

 同団体は、有機農法の理念でもある「自然と人が共生し、持続可能な農法」を発信するほか、「生産者」と「消費者」、「料理人」、「デザイン」など多様な分野とをつなげる活動を行っている。

 旭川家具工業協同組合の会員でもあるディレクターの荒木孝文さん(41)は、昨年度まで当麻町の地域おこし協力隊として活動。その中で、生産者と異業種とがつながれば新たな賑わいが生まれると考え昨年十月、同町の生産者らと協働して第一回目の有機野菜市を開催した。

 荒木さんは「もともと素晴らしい魅力をもつ有機野菜を、素敵な空間で提案することが、さらなる付加価値になればと思い企画しました。場所にデザインセンターを選んでいるのも、その理由からです」と話す。

 今回は、「ハーベストガーデン福山」(当麻町)、「サンスマイルマーケット」(同)、「Nishio Farm」(ニシオファーム・上富良野町)が出店。デザインが特徴的なイベントテントの下には自慢の有機野菜が並び、来場者は、生産者との会話や買い物を楽しんでいた。

 代表の福山さん(38)は「外国の方と話した時に、日本と外国とで有機の認識の差を大きく感じます。日本では『安心安全でおいしい食物』という意味合いが強いですが、ヨーロッパなどではそれは当たり前です。そのうえで、いかに『自然に負荷をかけないか』という部分を大事にしていて、それが社会全体の意識になっています。今回のように消費者の方と対面でコミュニケーションすることで、その意識が少しずつ変化して、それが広がっていくと嬉しいですね」と期待を込める。

 今後は、九月十九日(土)、十月十日(土)に開催する。時間はともに午前九時~午後一時。出店者は各回変動するため、公式フェイスブック(https://www.facebook.com/OrganicFarmersHokkaido/)かインスタグラム(www.instagram.com/Organic.Farmers.Hokkaido/)で確認を。