旭川福祉専門学校(三宅良昌校長、東川町進化台)の学生自治会(松藤梨花会長)が同校学生を対象にした写真コンテストを開催した。

 「新型コロナ」で、同校の行事は軒並み中止となったため、自治会が学生時代の思い出に残る企画をと「写真のまち東川」にふさわしい写真コンテストを実施することにした。

 二十五人(うち留学生十人)から四十二点の応募があった。松岡市郎町長や町在住の写真家・奥田實さんらが審査。東川町長賞はグエン・ティ・タンビンさん(25)の「虹は宇宙からの慶事」、理事長賞は萬歳光恵さん(31)の「夏至と湛水」に決まった。

 タンビンさんはベトナムからの留学生で、日本語学科十二期生。ベトナムの大学を卒業後、日本語を勉強に東川町に。卒業後はベトナムで日本の会社に勤めるのが夢だ。「アルバイト帰りのバスから、雨上がりの虹が出ているのを見ました。寮に帰りすぐスマホで撮影しました。

 こんなきれいな虹を初めて見ました。ベトナムでは虹を見るとラッキーになります。コロナに負けない思いを込めました」と笑顔で話す。

 萬歳さんは旭川市出身。旭川高専を卒業後、東京で十年間仕事をしたが、「資格が欲しい」と入学。こども学科一年生で、将来幼稚園の先生を目指す。「東川に通学していても、キトウシ森林公園の山頂展望台には行ったことがありませんでした。登ってみると、水を湛えた田と雨を含んだ雲、キャンモアスキー場の緑が印象的だったので、シャッターを切りました」と振り返る。萬歳さんは普段から写真を撮るのが好きだという。

 この他、十三人に学校長賞などが贈られた。写真は校内に展示されている。