上川町を拠点に活動する作家二人の共同展「『モンゴロイド ヴィジョン』木面とLeather Works展」が十九日(土)から、モンベル大雪ひがしかわ店(東川町東町一)二階サロンで開かれます。

 面作家の紺野龍太さん(43)は、二十七歳でカナダへ渡った際、先住民族から彫刻や木面づくりの技術を学びました。その伝統技術と、日本人としての感性とを融合させた木面を掘り出します。

 革作家の土生(はぶ)朋大さん(42)は、イタリアのカバン工房での経験などを経て、上川町にアトリエ兼ショップを構えました。「自然の恵みを利用して生活の道具をつくる」という、ものづくりの原点を大切にした作品をつくっています。

 同展では、紺野さんの木面やタペストリーなど約三十点、土生さんの財布やバッグなどの革製品約二十点が展示されます。

 紺野さんは「木面と共に、その元となっている神話も展示しているので、その背後にあるストーリーを想像して楽しんでほしいです。私たちの遺伝子に刻まれている、モンゴロイド(人類)としての遥か遠い記憶(ヴィジョン)を、少しでも感じてもらえたら」と話しています。

 会期は二十七日(日)まで。開場時間は、平日が午前十一時~午後六時、土日祝が午前十時~午後七時。入場無料。

 問い合わせは、モンベル大雪ひがしかわ店(TEL82―6120)へ。