奥山八重子さん(1958年撮影)

七月下旬、アメリカから一通の手紙が本紙に届いた。差出人は、カリフォルニア州ブレントウード市に住む宮崎康子シーヴィさん。「シニアセンターの同じ水彩画クラスに通う、旭川市出身の奥山八重子さんが親族を探している」という内容だった。

 宮崎さんによると、奥山さんは日本語を忘れてはいないが、大病を患ったこともあり、日本語で意思疎通を図るのが難しい。奥山さんの息子のジェリーさんに、「日本にいる、母の兄弟姉妹を探してほしい」と依頼されたそうだ。

 奥山八重子さんは一九三三年(昭和八年)、旭川市生まれ。五人兄弟の真ん中で、兄、弟、姉、妹がいる。祖父母は農村部に住み、馬を飼っていた。

 奥山さんは東京に住んでいるときに、米軍所属のオスカー D・ペインさんと出会った。結婚を望んだが許されず、勘当状態で一九五八年に日本を離れてからは、一度も帰国していない。奥山さんは日本にいる家族に宛てて何度も手紙を出したが、返事がないまま現在に至る。

 家族の名前は、以下の通り(漢字が分からないため、カタカナ表記)。

 父…クサ●●(●●は不明)
 母…キヨコ
 兄弟…セイイチ
 兄弟…タカシ(又は、タケシ)
 姉妹…ヒサコ
 姉妹…?

 奥山さんの父親は、奥山さんが渡米する前に亡くなっている。また、姉妹のどちらかは看護師として働いていた。

 奥山さんには、息子(ジェリーさん)と娘(シャーリーさん)がいる。

 奥山八重子さんの情報をお持ちのかたは、あさひかわ新聞(TEL27―1577、 27―1617、メール info@asahikawa-np.com)にご連絡ください。