中原悌二郎賞の創設五十周年を記念する彫刻展「ブロンズの微笑(ほほえみ)~笹戸千津子展」が、中原悌二郎記念旭川彫刻美術館(春光五ノ七)で開催中だ。

 一九七〇年、旭川市の開村八十年記念事業の一環として創設され、第四十一回の昨年まで、中原悌二郎賞と中原悌二郎賞優秀賞の受賞者は七十五人に上る。

 笹戸は、四八年山口県徳山市生まれ。七〇年に佐藤忠良氏が指導する東京造形大学美術科彫刻専攻の第一期生として卒業。八七年、「若き立像 86」で第十八回同賞優秀賞を受賞。これまで多くの個展を開催し、現在も積極的な創作活動を行っている。

 野外彫刻は、旭川市内の永隆橋に「微風」「女」、旭川信用金庫本店前に「希望」がある。そのほか、札幌や函館、岩見沢の各市や、岩手県から熊本県まで全国に設置されている。

 同展には、笹戸の彫刻十四点とデッサン画四点、笹戸の師・佐藤忠良の彫刻二点が展示されている。

 十二月十三日(日)まで。開館時間は、午前九時から午後五時。毎週月曜日は休館(月曜日が祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般四百五十円、高校生三百円、中学生以下無料。問い合わせは同館(TEL46―6277)へ。