大正琴のサークル「琴美会」(石田文子代表)がコロナ禍で練習や公演活動がままならない状況下、市内の各教室で練習を続ける会員たちの様子を撮影した動画をユーチューブ(https://youtu.be/z5bg2WzHqiE)にアップして、「コロナに負けない!」気持ちをアピールしている。

 石田代表によると、今年二月の『まなびピア』のステージ以来、教室単位の小規模な演奏会が二回あっただけだという。そこで、会員たちが各教室で演奏する姿を動画で撮影し、DVDにまとめて配ることにした。

 そして今月、その動画の第三章をコラージュ編集という手法で編集し、ユーチューブにアップした。題して、「『パプリカ』琴美会はコロナに負けない!」。一九六四年東京オリンピックのファンファーレ(古関裕而作曲)、続いて米津玄師作曲『パプリカ』を会員全員で合奏している雰囲気を演出している。手拍子や踊りも交えて、笑顔もこぼれる。

 同会では五十八歳から八十九歳までの四十三人の会員が市内九教室で学んでいる。市内近郊のイベントや福祉施設でのボランティア演奏など年間三十回のコンサートを開いてきた。

 石田代表は「素人編集ですが、動画の画像上で全体演奏を叶えることができました。ユーチューブを見ていただけたらうれしいです。実際に全員で演奏できる日が待ち遠しいですね」と話している。(工藤稔)