東海大学名誉教授で現代美術家の荒井善則さんの個展「無意識が世界を版にする」が九日(土)から、道立旭川美術館第二展示室で始まる。

 荒井さんは一九四九年、長野市生まれ。東海大学旭川キャンパスで教鞭をとるかたわら、旭川を拠点に創作活動を展開した。特に韓国をはじめ、中国や台湾の作家と交流するとともに、英国、デンマークなど国内外で個展やグループ展を企画、開催している。

 今展は、その中心的な仕事である版画作品を、旭川美術館が新たに収蔵した作品とともに約五十点展示する。

 荒井さんは「旭川の地に足を下ろして五十年を迎える節目の年に、今展を開催していただけることは望外の喜びです。七〇年代から今日に至るまでの作品を展示します。世界的に広がりを見せているコロナ禍の中ではありますが、ご高覧いただければ幸いです」とコメントを寄せている。

 観覧料は、一般二百六十円、高校・大学生百五十円、中学生以下、六十五歳以上は無料。

 三月三十一日(水)まで。午前九時半~午後五時。月曜休館(一月十一日は開館し、翌十二日休館)。