東川町文化ギャラリー(東町一)が一日、リニューアルオープンしました。ギャラリーは東川町の「写真の町」宣言から四年後の一九八九年に開館。国際写真フェスティバルの開催など三十一年間にわたり、まちの中心的な公共施設としての役割を果たしてきました。

 昨年五月から始まった大規模改修・増築工事は、四つの展示室の全面改修のほか、新たにスタジオやラウンジを設けてギャラリーの機能強化を図りました。また、入館客へのサービス充実のため、事務所の配置も変え、収蔵庫を拡大しました。総面積は五百三十二平方㍍。

 スタジオは撮影やトークイベント、展示など多目的に使用でき、ラウンジはギャラリーを訪れた人たちがリラックスした雰囲気で交流できる空間です。東川産の家具が使われていて、町内のコーヒー店の味を楽しめるコーナーもあります。

 リニューアルオープンを記念して、次の企画展が開催されます。
 ・松本幸四郎写真展「Kesho(化粧)」=歌舞伎界を代表する松本幸四郎、フォトグラファーの吉田多麻希、メイクアップ・アーティストの鷲巣裕香が歌舞伎メイクの新しい表現に挑戦した写真展。江戸時代から変化していない歌舞伎の重要な要素の隈(くま)取や化粧を、現代のメイクでアレンジする新しい歌舞伎メイクを追求しました。

 ・ポートレート写真展「Egao(笑顔)」=町民の笑顔のポートレート写真。町民から希望者を募り、一月末に撮影しました。
 ・東川小学校四年生 写真ワークショップ展=同校四年生が一眼レフカメラの使い方と写真撮影のポイントを教わり、町内で撮影した作品です。

 以上二十六日まで。

 ・井上浩輝写真展~北の大地のマージナルなふたり~=一九七九年札幌市生まれの写真家。著書に写真エッセイ『北国からの手紙 キタキツネが教えてくれたこと』(アスコム社)などがある。

 三月三日から二十日まで。

 グランドオープンの三月三十日から、「第三十六回東川賞受賞作家作品展」が行われます。三十日のオープニングには国内作家賞の長島有里枝氏、新人作家賞の上原沙也加氏、特別作家賞の高橋健太郎氏が授賞式に参加します。

 三月二十日から歴代東川賞受賞作家屋外写真展。町中心部六カ所で展示が始まり、九月一日まで開催します。(佐久間和久)