美瑛町の写真家・守谷光代さん
“きれいだな”と見てほしい

 美瑛町在住の写真家・守谷光代さんの写真展「絆命(きずな)HIKARI写真展 『十月十日 ~尊い とつきとおか~』」が道銀ギャラリー(二ノ九、北海道銀行旭川支店一階)で開かれている。

 守谷さんは写真館の三代目。「町の写真屋さん」として、入学式や七五三、家族の記念写真などのスタジオ撮影や、学校行事の撮影、写真教室の講師、自身が撮りたい形で人物を撮影する「八十八人撮ります」企画など幅広く活動している。

 東日本大震災のとき、第一子を妊娠中だった守谷さんは、命のはかなさや尊さを思い、楽しみというよりは、不安な毎日を送ったという。その年にマタニティフォトを撮り始めると、撮影の話は口コミで広がった。「撮ってほしい人がこんなにいるんだと、衝撃を受けました」と守谷さんは振り返る。二〇一三年からは、現在のような“光と影”を意識したスタイルで、「十月十日」の一瞬を撮影する。

 昨年までに撮影した中から八点とニューボーンフォト(新生児写真)が展示されている。守谷さんは、「マタニティフォトもいろいろな撮り方がありますが、こんな撮り方もできると知ってもらえたらうれしいです」と話す。

 二十六日(金)まで。月曜日から金曜日までの午前九時から午後三時。(竹内百合)