「木滑美恵と仲間たち展」が二十三日(火)から二十九日(月)まで、NHKハートプラザギャラリーで開かれる。画家で臨床美術士でもある木滑さんの教え子と、絵を通じて交わる仲間たちの展覧会。

 絵画造形教室を主宰する木滑さんは二〇〇四年から、十六年にわたって絵画教室の成果を発表する「生徒たち展」を開いて来た。今回は気持ちも新たに「仲間たち展」と銘打って開催する。

 「臨床美術」は、絵やオブジェなどの作品をつくることで脳を活性化させ、認知症の症状を改善するために開発されたプログラム。臨床美術は芸術造形研究所の登録商標。木滑さんはその普及活動にも力を入れていて、今展にも九十六歳の女性が描いた、見事な「スルメ」など臨床美術の作品が多数出品される。

 会場には、十四歳から九十六歳までの教え子や仲間二十二人が、油彩、水彩、色鉛筆、そして臨床美術の作品などを出展する。

 木滑さんは、「臨床美術でわずか二時間で仕上げた作品から、着想から仕上げまでに二年を費やした大作まで、幅広いアートの魅力満載の展覧会です。ぜひ、観に来てください」と来場を呼び掛けている。

 出展者は、田中元記、岩間素子、中村珠子、高橋文子、奥野侯子、町田俊之、三輪義也、畠山晃美、花香寿子、大塚二子、井田浩平、木滑美恵、高橋ひろみ、木滑八重子、菅谷キミ子、木滑繁、木滑達也、花香キミ、那須美世子、畠山紗永、中村真知子、久保田真美(敬称略)。

 入場無料。平日は午前九時半~午後五時五十分。土日は午前十時から、午後四時。最終日は平日は午前九時半~午後四時まで。