「ともに学ぶ 旭川遠友塾」の二〇二一年度の入学式・始業式が十日、学び舎の旭川医療情報専門学校(九ノ十一)で行われた。

 新入生は高柳禮子(れいこ)さん(77)一人。十九人の在校生がそれぞれ進級した。

 同塾共同代表の成田正さんは、「新入学した高柳さんは色々不安もあるかも知れませんが、何でも相談してください。コロナ禍の今、この場に集い、学び合うのは大切なことです。コロナに十分注意しながら、『分かった、できた』という喜びを実感できるよう、一つ一つ努力を重ねたいものです」と挨拶した。

 高柳さんは「私は好奇心が一杯なので、色んなことを勉強をしたい。特に英語に力を入れ、スイス人と結婚して向こうに住んでいる娘の子ども…、私の孫と少しでも話がしたいと思っています。三年間、一生懸命頑張ります」と笑顔で話した。

 同塾は新年度、「自主夜間中学 旭川遠友塾」から「ともに学ぶ 旭川遠友塾」に塾名を変更した。病気など、さまざまな理由で小・中学校に十分通えなかった人や、小・中学校を卒業していても、もう一度基礎的な勉強をしたい人たちを対象に生徒を募集している。性別・国籍・居住地は不問。現在、二十歳代から八十歳代の二十人が学んでいる。

 授業は毎週土曜日、午後四時半から六時四十分まで(冬期間は午後三時半から五時二十五分まで)、四十五分授業を二教科行う。教科は英語・数学(算数)・国語・社会。学習活動費として月五百円を徴収している。

 第二次募集を七月末まで実施中。問い合わせと入学希望者は、共同代表・豊島さん(TEL/FAX 84―5015、携帯電話090―2056―5165)へ連絡を。(佐久間和久)