今月九日(日)で閉店するイトーヨーカドー旭川店(六ノ十四)一階の旭川市情報コーナーで、絵画展「~ありがとう~いってみヨーカドー展!」が開かれている。NPO法人ゆい・ゆい(野々村雅人代表、神楽岡八ノ四)の主催。四十年の歴史を刻んできた同店の閉店に際して、野々村さんが感謝の気持ちを何かの形にできないかと考えて企画した。

 「障がいの有無にかかわらず、みんなで絵を通じて表現する喜びを」がテーマ。同法人や「旭川ヒューマンサービスセンター」(流通団地二ノ三)、「当麻かたるべの森」(当麻町五ノ東三)の障がい福祉サービス事業所のメンバーのほか、近隣の知新小学校やウレシパ保育園の児童、旭川大学の学生などが制作したイトーヨーカドーにまつわる作品、二百点以上が会場に並んでいる。

 野々村さんは「まずはみんなで、イトーヨーカドーに“ありがとう”の気持ちを伝えるということが大前提にあります。そして、作品を見て共感したりすることは、作者とのコミュニケーションにもなると思います。多様化する社会の中で、みんなが繋がって生きていかなければならないということを、作品を通して感じてもらえたらいいですね」と話す。

 展示は同店が閉店する九日まで。営業時間は午前十時から午後八時まで。(東寛樹)