常盤通1、道北経済センター1階(旭川商工会議所)・TEL25-3677

 常磐公園は、旭川が全国に誇れる素晴らしい公園。図書館や公会堂などもある。でも、周辺にカフェやレストランが少ないのがちょっと寂しいな。そう思っていたら、経営者の他界で閉じられていたカフェ・食堂が先月、ようやく半年ぶりに再開した。

 新たな経営者は、三・六街のヨシタケビル六号館でバー「クレード」を開いている秦幸司さん(50)。バーテンダー歴二十七年のベテランだが、もともと中華料理も修行して調理師免許も持っていたことから、商工会議所から頼まれて引き受けたそう。

 メニューは旧店から一新。パスタ類は、ひき肉たっぷりボロネーゼ(八百八十円)、濃厚カルボナーラ(同)など七種類。カレーが、サクサクカツ(九百九十円)、ハンバーグ(同)など四種類、オムライスがふわとろ(同)、きっちり巻いた(同)の二種類。このほか、エスカロップ(同)、ミックスフライ定食(千百円)など、カフェとは思えないほど充実し、選ぶのに迷うほど。

 まず、一日十食限定のホロホロビーフカレー(千百円)をいただいた。スパイシーで、さすがに洗練されたバーテンダーの本格味。素晴らしいのは十時間煮込んでいるというビーフで、口の中でホロホロと溶けていく。続いて、一番人気という昔ながらのナポリタン(八百八十円)。甘くて濃厚なケチャップソース、そしてたっぷり入ったウインナー。本当に昔懐かしい味だ。どちらも、ボリュームはたっぷり。「ビジネス街なので、できるだけ千円以内でお腹いっぱいになってもらえるよう心がけています」と秦さん。

 店内は、旧店の内装をそのまま引き継ぎ、昭和モダンの雰囲気を漂わせて、ゆっくりとくつろげる。今度、公園を散歩していてお腹がすいたら、また訪れよう。きどらない洋食は、僕の大好物だ。不定休。営業時間は午前十時~午後五時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 図書館や公会堂に行く時、コーヒーを飲みに寄っていた「めるし」が閉店して、寂しく思っていた。そうしたら、新しいお店がオープンしたと聞いて、行ってみた。

 メニューを見ると、私の好きなものが並んでいる。「昔ながらのナポリタン」を頼んだら、ケチャップたっぷりで、母が昔作ってくれた味がした。

 オムライスは、ふわとろと、きっちり巻いた2種類がある。最近はふわとろが多い中、きっちり巻いたのも食べたくなる。

 サラダとおいしいスープも付いている。ここもリピート決定だ。

2021年05月11日号掲載