イトーヨーカドー旭川店(六ノ十四)が九日、閉店した。一九八〇年に開業し、長い間市民に親しまれてきた。雨の降る中、午後七時二十分、シャッターが降り始めると、集まった二百人余りの市民の中から、拍手とともに「長い間、ありがとう」の声が上がった。

 「四十年間ありがとうございました」と書かれたプラカードを手にした店員の中には、涙をぬぐう姿も見られた。

 同店が入っていた建物は地下一階・地上二階、店舗面積は約一万四千平方㍍(三、四階は駐車場)。今後、約一年かけて耐震補強工事が行われる。

 後継テナントについて、関係者からは「地下に食品スーパー、地上階は公共施設に」との見方が出ている。(佐久間和久)