旭川デザインセンター(永山二ノ十)で、二〇二一年春夏シーズン企画「Design Stories from IFDA デザイナーとつくる、暮らしのストーリー。」をテーマにした展示が始まった。

 今シーズンは、一九九〇年から三年に一度開かれている「IFDA(国際家具デザインフェア旭川)」をきっかけに繋がった、六人のデザイナーと五つのメーカーが、それぞれの「暮らしのストーリー」を表現。「ミッコ・ハロネン×カンディハウス」(二〇一七年・ゴールドリーフ賞)、「野村悠×大雪木工」(二〇一四年・入選)など、IFDAを通じて商品化された作品を中心に空間がコーディネートされている。

 旭川家具工業協同組合の杉本啓維専務理事は「IFDAではこれまで、単にコンペを開催して賞を与えるだけでなく、作品が旭川家具として商品化されるなど、ストーリーを持った世界がつくられてきました。また、市内近郊の家具メーカーもIFDAの歩みとともに、それまで持っていた技術力に加え、提案力や企画力の部分でも成長しています」と話す。

 また同センター内には、これまでのIFDA受賞作品や図録などを展示する「IFDAヒストリートンネル」や、映像で当時の空気感が感じられる「IFDAシアター」も併設され、三十年に渡るIFDAの歴史を知ることができる。

 展示期間は九月二十六日(日)まで。問い合わせは同センター(TEL48―4135)へ。(東寛樹)