笠木薫氏(64)は十六日、「学校給食の無償化」など、十三項目にわたる追加公約を発表した。これまで六十四項目の公約を明らかにしており、公約は七十七項目になった。

 笠木氏は「市民の皆さんと意見を交わす中で、色々な要望やご意見をいただいた。財源の課題などを検討し、必要と思われる事項を新たに公約に盛り込んだ」と説明した。

 主な追加公約は―。

 ①学校給食の無料化は、中学三年生から段階的に始める。②除雪の際、道路の圧雪を三十㌢としていたが、ザクザク道路解消のため、より低く削るモデル事業を実施し、本格的実施につなげる。③市発注工事の最低制限価格を引き上げ、中小零細企業の体力向上を図る。④道路側溝整備事業を促進するため、二〇二一年度の補正予算を通常の三倍となる六億円とする、など。

 有志の母親たちで作る「みんなで選挙行こう」(福屋聖恵代表)のメンバーが十二日、笠木薫選対事務所を訪れ、約一時間にわたり公約や政策について、笠木氏にインタビューした。

 母親の一人は「子どもからの質問です」として、“重いランドセル”の問題について質問した。「小学四年生、平均身長が百四十㌢、体重三十五㌔の子どもが背負うランドセルの重さは六㌔です」と説明し、六㌔のバッグを笠木氏に背負ってもらった。笠木氏は「重いですね。これを背負って登下校するのは大変だ」と感想を述べた。メンバーは、「学校によっては用具を置いておくところもありますが、全ての学校ではありません」と訴えた。

 笠木氏は「お産のこととか、知らないことも教えていただきました。女性の視点でまちづくりを広げることも公約に挙げています。できるだけ多くの市民の声をお聞きしていきたい」と語った。

 同会は、今津寛介氏(44)にもインタビューを申し込んだが、都合が付かず実施できなかったという。(佐久間和久)